平成二十六年(2014)六月二十三日から二十八日まで行われていた勝鬘院愛染堂の多宝塔内陣特別拝観・御開帳に行ってきました。
多宝塔本尊の大日大勝金剛尊が大阪市の指定文化財となったのを記念しての特別企画です。毎年愛染まつりの時には本尊の御開帳が行われていますが、多宝塔内部に入って間近で見られるのはおそらく今回が初めてです。
◆勝鬘院 山門

勝鬘院の前身は四天王寺四箇院のひとつ、施薬院だといわれます。施薬院は仏教の慈悲の教えに基づき、薬草を栽培して人びとに薬を与える薬局や病院のような施設でした。勝鬘院という名は聖徳太子がここで勝鬘経を講じたことから。勝鬘経はコーサラ国の王女シュリーマーラー(勝鬘夫人)が説き、それを釈迦が承認するという形をとる大乗経典です。勝鬘夫人の像が金堂の愛染明王の脇に祀られています。
愛染明王にご挨拶したあと、金堂の後方に建つ多宝塔へ向かいます。
◆勝鬘院 多宝塔

多宝塔は推古天皇元年(593)、勝鬘院が施薬院として開創されたのと同じくして建立されたと伝えられます。織田信長による石山本願寺攻めで焼失しますが、慶長二年(1597)に豊臣秀吉によって再建されました。国の重要文化財となっています。
多宝塔本尊の大日大勝金剛尊も秀吉が奉安したものです。勝鬘院では特異な形式の大日如来という表現をしていますが、十二臂という大日如来としては異様な姿です。
大勝金剛は瑜祇経に説かれる尊で、大日如来所変の仏頂尊とされます。仏頂とは仏の智慧を仏格として表したもので、即ち大勝金剛は宇宙そのものである大日如来の本質を具現化した尊ということになります。
大勝金剛の彫像の作例は非常に少なく、極めて珍しい仏像です。
多宝塔内の壁と柱には極彩色の仏画が描かれていました。
四本の柱に合計三十六尊が描かれ、大日大勝金剛尊と合わせて金剛界三十七尊の曼荼羅を形作っているそうです。
また壁には八方天が描かれていました。
これら柱絵と壁画は通常見ることのできないものなので、大変貴重な体験でした(しかも無料で!)。大日大勝金剛尊の御影もいただいて、大満足の古寺詣りでした。
◆勝鬘院多宝塔 御朱印 「大日如来金剛」

多宝塔本尊の大日大勝金剛尊が大阪市の指定文化財となったのを記念しての特別企画です。毎年愛染まつりの時には本尊の御開帳が行われていますが、多宝塔内部に入って間近で見られるのはおそらく今回が初めてです。
◆勝鬘院 山門

荒陵山勝鬘院
【こうりょうざんしょうまんいん】
所在地: 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町勝鬘森5-36
宗派: 和宗
御本尊:
愛染明王
創建: 推古天皇元年(AD593)
開基: 聖徳太子
寺格等: 四天王寺別院
別称/旧称: 愛染堂 施薬院
御詠歌:愛敬を授けて衆生を救わんと誓いや深し愛染明王
【こうりょうざんしょうまんいん】
所在地: 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町勝鬘森5-36
宗派: 和宗
御本尊:
愛染明王
創建: 推古天皇元年(AD593)
開基: 聖徳太子
寺格等: 四天王寺別院
別称/旧称: 愛染堂 施薬院
御詠歌:愛敬を授けて衆生を救わんと誓いや深し愛染明王
勝鬘院の前身は四天王寺四箇院のひとつ、施薬院だといわれます。施薬院は仏教の慈悲の教えに基づき、薬草を栽培して人びとに薬を与える薬局や病院のような施設でした。勝鬘院という名は聖徳太子がここで勝鬘経を講じたことから。勝鬘経はコーサラ国の王女シュリーマーラー(勝鬘夫人)が説き、それを釈迦が承認するという形をとる大乗経典です。勝鬘夫人の像が金堂の愛染明王の脇に祀られています。
愛染明王にご挨拶したあと、金堂の後方に建つ多宝塔へ向かいます。
◆勝鬘院 多宝塔

多宝塔は推古天皇元年(593)、勝鬘院が施薬院として開創されたのと同じくして建立されたと伝えられます。織田信長による石山本願寺攻めで焼失しますが、慶長二年(1597)に豊臣秀吉によって再建されました。国の重要文化財となっています。
荒陵山勝鬘院 多宝塔
【こうりょうざんしょうまんいん たほうとう】
所在地: 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町勝鬘森5-36
宗派: 和宗
御本尊:
大勝金剛(大日大勝金剛尊)
創建: 推古天皇元年(AD593)
開基: 聖徳太子
御詠歌:まいる度厄を払いて身を護り勝利に導く大日如来金剛
【こうりょうざんしょうまんいん たほうとう】
所在地: 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町勝鬘森5-36
宗派: 和宗
御本尊:
大勝金剛(大日大勝金剛尊)
創建: 推古天皇元年(AD593)
開基: 聖徳太子
御詠歌:まいる度厄を払いて身を護り勝利に導く大日如来金剛
多宝塔本尊の大日大勝金剛尊も秀吉が奉安したものです。勝鬘院では特異な形式の大日如来という表現をしていますが、十二臂という大日如来としては異様な姿です。
大勝金剛は瑜祇経に説かれる尊で、大日如来所変の仏頂尊とされます。仏頂とは仏の智慧を仏格として表したもので、即ち大勝金剛は宇宙そのものである大日如来の本質を具現化した尊ということになります。
大勝金剛の彫像の作例は非常に少なく、極めて珍しい仏像です。
多宝塔内の壁と柱には極彩色の仏画が描かれていました。
四本の柱に合計三十六尊が描かれ、大日大勝金剛尊と合わせて金剛界三十七尊の曼荼羅を形作っているそうです。
また壁には八方天が描かれていました。
これら柱絵と壁画は通常見ることのできないものなので、大変貴重な体験でした(しかも無料で!)。大日大勝金剛尊の御影もいただいて、大満足の古寺詣りでした。
◆勝鬘院多宝塔 御朱印 「大日如来金剛」

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