◆山王稲荷神社 一の鳥居 扁額「正一位 山王大神」

大阪外環状線を大阪南部へ向けて走ると、和泉市と岸和田市の市境を越えてすぐ、阪和自動車道高架をくぐる直前、左手に目立つ朱の鳥居がある。
◆山王稲荷神社 石段

山の斜面に建つ。
一の鳥居の扁額には「正一位 山王大神」とある。
三の鳥居の扁額は「黒滝龍王」。その先が拝殿。
◆山王稲荷神社 三の鳥居 扁額「黒滝龍王」

◆山王稲荷神社 本殿 左は黒滝龍王社

正中の社殿前には狐がいることから稲荷であると判る。そういえば扁額に「正一位」とあった。正一位は稲荷の専売特許だ。
◆山王稲荷神社 本殿

とすると向かって左の社が黒滝龍王社だろうか。
案内板などはなく、それ以上のことは不明。
山王稲荷というのだから農業神に山の神としての神格も併せ持って信仰されているのだろうか。そして龍王は水の神。
◆山王稲荷神社 本殿 左は黒滝龍王社

どうやら地元の稲荷講により管理されているらしい。
拝殿には古い写真が掲げられていた。稲荷講のメンバーだろう、団体旅行の集合写真だ。
山王権現と稲荷は別の神だから奇妙な社号ではあるが、「山王稲荷」を称する神社は全国に複数あるようだ。山王権現を祀る神社の境内社として建てられた稲荷神社という例が多いようだが、稲荷は庶民の間に爆発的に広まったために地域によっては本来無関係の神と習合していることもあるから、一括りにはできない。
いずこかの山王稲荷社から勧請されたものではないかと推測されるものの、手掛かりは見つけられなかった。
山王権現は比叡山延暦寺の鎮守神だが、内畑村には天台宗寺院はなかったようだ。ただ、三十番神を祀る社があったらしい。三十番神は一月を日日交替で守る神で、最澄が比叡山の守護神として祀ったといわれる。それがこの山王稲荷神社と関係があるかもしれない。今はそれ以上のことは判らない。
参考文献:
◇角川日本地名大辞典編纂委員会(編)『角川日本地名大辞典27 大阪府』 角川書店 1983
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大阪外環状線を大阪南部へ向けて走ると、和泉市と岸和田市の市境を越えてすぐ、阪和自動車道高架をくぐる直前、左手に目立つ朱の鳥居がある。
◆山王稲荷神社 石段

山の斜面に建つ。
一の鳥居の扁額には「正一位 山王大神」とある。
三の鳥居の扁額は「黒滝龍王」。その先が拝殿。
◆山王稲荷神社 三の鳥居 扁額「黒滝龍王」

◆山王稲荷神社 本殿 左は黒滝龍王社

正中の社殿前には狐がいることから稲荷であると判る。そういえば扁額に「正一位」とあった。正一位は稲荷の専売特許だ。
◆山王稲荷神社 本殿

とすると向かって左の社が黒滝龍王社だろうか。
案内板などはなく、それ以上のことは不明。
山王稲荷というのだから農業神に山の神としての神格も併せ持って信仰されているのだろうか。そして龍王は水の神。
◆山王稲荷神社 本殿 左は黒滝龍王社

山王稲荷神社
【さんのういなりじんじゃ】
鎮座地: 大阪府岸和田市内畑町
御祭神:
山王大神【さんのうおおかみ】(稲荷神)
創建: 不詳
【さんのういなりじんじゃ】
鎮座地: 大阪府岸和田市内畑町
御祭神:
山王大神【さんのうおおかみ】(稲荷神)
創建: 不詳
どうやら地元の稲荷講により管理されているらしい。
拝殿には古い写真が掲げられていた。稲荷講のメンバーだろう、団体旅行の集合写真だ。
山王権現と稲荷は別の神だから奇妙な社号ではあるが、「山王稲荷」を称する神社は全国に複数あるようだ。山王権現を祀る神社の境内社として建てられた稲荷神社という例が多いようだが、稲荷は庶民の間に爆発的に広まったために地域によっては本来無関係の神と習合していることもあるから、一括りにはできない。
いずこかの山王稲荷社から勧請されたものではないかと推測されるものの、手掛かりは見つけられなかった。
山王権現は比叡山延暦寺の鎮守神だが、内畑村には天台宗寺院はなかったようだ。ただ、三十番神を祀る社があったらしい。三十番神は一月を日日交替で守る神で、最澄が比叡山の守護神として祀ったといわれる。それがこの山王稲荷神社と関係があるかもしれない。今はそれ以上のことは判らない。
参考文献:
◇角川日本地名大辞典編纂委員会(編)『角川日本地名大辞典27 大阪府』 角川書店 1983
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