天神神社
【てんじんじんじゃ】


鎮座地: 京都府木津川市梅谷宮ノ谷

包括: 神社本庁

御祭神:
生國魂命【いくくにたまのみこと】
菅原道真公【すがわらのみちざねこう】

創建: 延宝五年(AD1677)

社格等: 旧村社


◆天神神社 鳥居
天神神社 鳥居

 奈良佐保山を抜けて木津川の浄瑠璃寺岩船寺に向かう際に何度か前を通り、気になっていた神社。浄瑠璃寺からの帰りに時間があったので寄った次第。

◆天神神社 参道
天神神社 参道

 鳥居をくぐると参道が真っ直ぐに延びている。舗装道だが苔むしていてなんとも雰囲気がある。

◆天神神社 石段
天神神社 石段

 創建は江戸時代初期。梅谷村は新田開発でできた新しい村で、おそらくはその鎮守として建てられたものだろう。

◆天神神社 本殿
天神神社 本殿

 三社造の本殿は中央に天神大神、左右に八幡大神と御霊大神を祀る。

 参道口の案内板によると祭神は「生國魂命 菅原道真公 他六柱」となっている。
 生国魂命と道真は木津郷五ヶ村の氏神・岡田国神社(木津川市木津大谷)の右殿に祀られる祭神であり、これを勧請したものと推測される。
 また同社左殿の気長足仲彦命・気長足姫命・誉田天皇(八幡三神)と御霊神社(木津川市木津宮ノ裏)の天穂日命・天津彦根命・活津彦根命が、それぞれ当社左右に配祀される八幡大神と御霊大神であり、「他六柱」であると思われる。
 ただ天神神社の名からもわかる通り、祭神の主体は菅原道真であろう。岡田国神社もまた明治以前は天神社と称しており、生国魂命が祭神に加わるのは式内岡田国社に比定されて以後であるとの説もある(社名の「国」からの付会であろうか)。
 そうであるとすると梅谷天神神社の生国魂命も明治以後に加わった可能性はある。


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