聖徳太子御遺跡 第一番
荒陵山四天王寺
【こうりょうざんしてんのうじ】


所在地: 大阪府大阪市天王寺区四天王寺一丁目11-18

宗派: 和宗

御本尊:
如意輪観世音菩薩(救世観世音菩薩)

創建: 推古天皇元年(AD593)

開基: 聖徳太子

寺格等: 和宗総本山 聖徳太子建立七大寺

別称/旧称: 金光明四天王大護国寺 天王寺 荒陵寺 難波大寺 御津寺 堀江寺

納経題字: 太子髻中四天王


◆四天王寺 金堂
四天王寺 金堂

 四天王寺は聖徳太子開基とされる、我が国における最古級の本格的仏教寺院。
 崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏との戦いにおいて、蘇我側の聖徳太子は四天王像を彫り、勝利の暁には四天王を安置する寺院を建てると誓願した。物部氏誅滅の六年後、太子は誓願通り四天王寺の建立に取り掛かる。
 金堂には聖徳太子の本地仏である救世観音と四天王が安置されている。
 また境内東側の聖霊院に聖徳太子を祀る。

◆四天王寺 聖霊院太子殿
四天王寺 聖霊院太子殿

 聖霊院の西門は猫の門と呼ばれ、欄間に眠り猫の彫刻が施されていて、経堂に納められた経典を鼠から守っている。大坂の陣で焼けた後、徳川幕府によって再建された門の猫は左甚五郎作といわれ、日光東照宮の眠り猫とは一対で、元日の朝になると互いに啼き合ったという。またこの猫は遊び好きで夜な夜なミナミの街に出かけたため、金網を張って出て行けないようにしたところ、第二次大戦の空襲で焼け死んでしまったとのこと。現在の猫の門は戦後の再建。

◆四天王寺 聖霊院猫の門
四天王寺 聖霊院猫の門

 西大門(極楽門)の手前に大鳥居がある。鳥居と極楽門は四天王寺境内から西方極楽浄土へ通じる入口とされ、浄土信仰の高まりの中でその象徴的建造物となった。
 鳥居をくぐると右手に「引導石」と「引導鐘」がある。葬送の際に棺を鳥居の前に置いて鐘を撞けば、太子がこの引導石の上に現れて極楽浄土に導いてくれるという。

◆四天王寺 聖徳太子影向引導石
四天王寺 聖徳太子影向引導石

◆四天王寺 御朱印 「太子髻中四天王」
四天王寺 御朱印


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