河内西国巡礼 第一番
神妙椋樹山大聖勝軍寺
【しんみょうりょうじゅざんたいせいしょうぐんじ】


所在地: 大阪府八尾市太子堂三丁目3-16

宗派: 高野山真言宗

御本尊:
如意輪観世音菩薩
聖徳太子(植髪太子)

創建: 用明天皇二年(AD587)

開基: 聖徳太子

寺格等: 河内三太子

別称/旧称: 下之太子 太子堂 願成就寺 椋の木寺 大聖勝軍鎮護国家寺 金光寺

御詠歌: あらとうとこころはここにむくの樹とちかいてつくすうえがみのそん

法語: 以和為貴


◆大聖勝軍寺 山門
大聖勝軍寺 山門

 排仏派の物部氏と崇仏派の蘇我氏との戦い(丁未の乱)の際、蘇我側の聖徳太子が守屋軍に追われ危機に陥った。その時にムクの大木が二つに裂け、太子はそこに身を隠して難を逃れた。その「神妙椋樹」が境内にあり、山号の由来ともなっている。
 物部軍撃破後、太子は戦勝記念と守屋の鎮魂のためにここに寺院を建立した。

 子供の頃、この寺の前を通って毎日学校に通っていた。寄り道してはいけないと言われていたが、時どき境内に入って遊んだものだ。大きな聖徳太子の図像が掲げられていたのを憶えている。

◆大聖勝軍寺 御朱印 「太子殿」
大聖勝軍寺 御朱印





参考文献:
◇『やすらぎの古里 河内西国巡礼 こころの散策ガイド』 河内西国霊場会 2003


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〈聖徳太子〉の誕生
〈聖徳太子〉の誕生

大山 誠一

吉川弘文館 1999-04

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日本史上の偉人=聖徳太子。しかし、残された史料に厩戸王は実在するが、聖人としての太子は謎のベールに包まれている。太子のイメージ成立の過程を、奈良朝政治地図の中に位置づけた革命的聖徳太子論。
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